第1067回経営者モーニングセミナー

2021年6月22日(火) 城山ホテル鹿児島にて

講話者

鹿児島北倫理法人会 会員
社会福祉法人 落穂会
水流 純大 氏

テーマ「だれもが『生まれてきてよかった』と思える共生社会を創造する」

祖父が鹿児島県倫理法人会 初代会長だったという水流氏の講話です。
しかしながら、最近までその事実を知らなかったと言います。

昭和33年に祖父が私財をなげうって知的障害者の施設を作り、父、私と3世代にわたって引き継いできている。

会社の経営理念は
だれもが「生まれてきてよかった」と思える共生社会を創造する、というもの。
我が子に障がいがあると知った時、あー良かったと思う親はいない。しかしながら周りの支援を貰いながらも子育てをする中で、あーこの子が生まれてきてくれてよかったと思う人生を送れるようなお手伝いをしていきたいと思っている。

小中高校生に話をする機会があるが、障害者というと何か特別な人と思っている人が多い。一般人でも同様に身内にいなければ、あまり関係ないと思っているかもしれない。障害者は特殊な人じゃないのかと言う誤解や偏見があるとしたら、それは知らないことからくると思っている。
障害に因って能力の一部に制限はあるかもしれないが、その人の人格を貶めているのではない。実際アスリートや芸術に秀でている人がいる。

彼らから人としての生き方を学ぶことができる。障害のあるなしにかかわらず、皆が一緒に生きていける社会がとても大事。まだそれが完全にできる社会にはなっていない。障害者と言われる方は7%いるが、街中にはそこまで見受けられない。まだまだ目に見えないバリアが残っている、と話されます。

最後に
一般の子育てを悩んでいるお母さんがたくさんいる。発達障害の子育てプログラムが障害のない子供たちにも役に立つことが分かってきた。私たちが持っているノウハウを地域のお母さんたちに発信していき、ひいてはそれが地域の発展、地域創生につながっていけばと思っている、と締めくくられました。

あさひが丘学園創立60周年を記念して社員さんが作られたというDVDが、完成度も高くとても素晴らしい内容の今朝の講話でした。