第1047回経営者モーニングセミナー

法人局 法人レクチャラー 井木敏晴 氏
法人局 法人スーパーバイザー 木村雅 氏

2021年2月2日(火) 城山ホテル鹿児島にて

2月1日の倫理経営講演会に続きお二人の講話です。

講話者

法人局 法人レクチャラー
井木 敏晴 氏

テーマ「倫理を経営に活かす」

企業の存続が最大の社会貢献あるが、企業の存続、特に地方の中小は難しいと話します。

日経のデータとして、1912年に起業した企業の内残っているのは、2002年で2573社、100周年を迎える2012年には1854社で、この10年で3割もの会社が減っている。

なぜ会社はつぶれるか。あるコンサルタントが倒産への道として話す「悪循環体質に陥るステップ」の第1ステップに、基本動作の乱れが挙げられており、あいさつ・時間を守る・きれいにするなどの基本動作を大切にすることで倒産リスクは減ると話します。

自社の取り組みとして
・朝礼をマニュアル化する(ホワイトボードに誰が何をやるかが書いてある)
・挨拶や返事をきちんとやる(「社長」とよばれたら「はい」と言う)
・車をきれいにする(外観、車内)⇒これにより事故が減った
など紹介されました。

最後に倫理では即行即止という教えがあるが、やめるのは痛みを伴い難しい。これは経営者がやるしかないと話されました。

講話者

法人局 法人スーパーバイザー
木村 雅 氏

テーマ「世界に広がる倫理経営」

国内では7万社の会員企業があるが、海外でも台湾、カリフォルニア州、サンパウロ州に倫理法人会活動を展開している。

自社の「ぱど」という情報誌事業に関して、カリフォルニア州のトーランスという町で「マーケティング媒体のフリーペーパー」という位置付けを学び、そこからぱど事業が成功していった。その縁で、カリフォルニア州倫理法人会の設立式典で講話を行ったりしてきたと話します。

またサンパウロ倫理法人会のサンウェイ(株)の矢野氏の事例を挙げ、ブラジル中から社員を集めたが、皆それぞれ宗教が違い社員同士の仲が悪かった。しかし万人幸福の栞に書いてあることは宗教が違っても言っていることは同じと気づき、社員テキストとして使うようになって倒産の危機から復活し、更に会社が発展していったと言います。

最後にウシハク統治とシラス統治の話を紹介し、倫理経営の考え方がいかに素晴らしいかを話され、倫理法人会憲章にあるように、心の経営を目指し、地域社会の発展と美しい世界作りに貢献していきましょうと締めくくられました。