第1088回経営者モーニングセミナー

2021年11月16日(火) 会場 城山ホテル鹿児島

会員スピーチ

会員 吉元 和己 氏

倫理に入れば、社長業が分かると言われて入会し、19年が経った。その間はまさに波乱万丈だったが、おかげさまで前向きに頑張れ、民生委員もやってきた。これからも倫理を学びながら、しっかり過ごしていきたい。

講 話

講話者

鹿児島北倫理法人会 相談役
法人スーパーバイザー
(株)Coach喜働
塩川 哲郎 氏

テーマ「恩師 徳留忠敬先生と倫理」

恩師、徳留先生は9月に米寿を迎えた。先生は8人家族で仲良く協力していたが、次々と不幸が続き、家族3人になってしまう。失意で弱った母親を助けたい一心であらゆる仕事に飛び込まれ、夜学をしながら勉強し会計事務所へ就職された。しかし23歳で母親が亡くなり、茫然自失となる。何のために生まれたのかと悩むがまた気合が入り、税理士を目指して猛然と勉強をする。やがて独立したが、理不尽な仕事も受けないといけない状況に嫌気がして不動産鑑定士の資格を取った。

だが飯塚毅氏の「税理士は完全に独立した立場にある、崇高な使命感を持った仕事だ」という話に感動して、また税理士に戻った。奥様の入っている家庭倫理の会にも感銘を受け、50歳で自ら倫理法人会に入会する。「早起きひとつできないで、何ができるか!」と講話者に壇上から言われて奮起、また富士研で亡き父への思いと感謝を実感する。

税理士事務所を合併で大きくさせ、さらに70歳でコーチングの資格も取得する。その頃奥様が病気で他界され、失意で半年間、部屋から出てこなくなった。しかし皆既日食を見て幽界の中に顕界があるのだと悟り、また頑張る気持ちになれた。80歳で(株)コーチ喜働を立ち上げる。

自分との出会いの印象は、「異質な人間がいる」。自分も、もっと活発な会社に入ろうと思っていたが、病床の母親から「一生のお願いなので、徳留先生のところに就職してください。」と頼まれた。徳留先生からは、目標達成のためのノートを書くように勧められる。

どんな時も叱らず、自分の話をしっかり聞いてくれる先生。どうしたらいいと思う?と一緒に考えてくれる先生。セミナーをする現場には一度も顔を出さず、信頼して任せてくれる先生。

まさに明朗、愛和、喜働の精神で人を育てている。 90歳に向けて、まだまだ新しい目標を掲げ、働いておられる徳留先生の背中を追って、自分も頑張りたい。