第1063回経営者モーニングセミナー

2021年5月25日(火) 城山ホテル鹿児島にて

講話者

鹿児島県倫理法人会 相談役
株式会社 桂造園
間世田 吉宣 氏

テーマ「『運命自招』-全ては、自分から―」

朝6時に自分の意思決定でこの場にこられている皆さんはいいスタートを切られていると思います、と話す間世田相談役の講話です。

本日の栞の捨我得全を読むと社内分裂を思い出す。仲たがいして弟や数名の社員がやめていった時に徳留先生に相談したら謝んなさいという指導を受けた。心の中にあるわだかまりや信じてやってきたことを捨てるというのは勇気のいること。そして誤りに気付いたときにしっかりと謝ることは、もう一回素直な自分に立ち返るきっかけになると気づかされた。弟と仲直りし家に戻って涙を流しながら飲んだビールの味が今でも忘れられないと語ります。

進まない土地の売却
木を育てるために、あるご縁で父の時代に買った土地があったが、時代の変遷とともに不要なものとなってきていた。早く売却したいと思っていたがなかなかご縁がなかった。土地に対して不満が増えてきていたが、この土地は会社の成長を支えてくれてきた事を父が話していたのを思い出し、焼酎でお清めをし、土地に意識を向けるようにした。初めて土地に話しかけることをしたと言い、そこからまもなくこの土地を求める方が現れ、紆余曲折を経ながらもこちらの希望の金額に近い形で買ってもらえることとなった。倫理ではモノは生きていると教わるが肌で感じる事ができたといい、今でもその土地に声を掛けているそうです。

長男の進級進学
ご長男の進学問題の話もされ、部活動に熱中するあまり、呼び出しを受けるほどに成績が急降下してしまったそうです。大学進学も難しい状態となり、卒業式を迎えるころ泣きながら浪人させてくれと親に頼んできたと言います。子どもの様に泣く姿に親子で涙しながら「いいよ、ちゃんと支えてやるから」と話をしたそうです。また寝ている姿に手を合わせて祈ったりもしたと言います。それから人が変わったように勉強をし始め、まだ進行形ではあるが、今までできなかった学業に取り組んでいる姿勢には美しささえ感じると話します。

2つの話を通して、会社や家族との心のつながりを感じる今日の講話でした。