
2021年1月26日(火) ホテルウェルビューかごしま にて
講話者
鹿児島北倫理法人会 会員
日本生命保険相互会社
塩屋 美紀 氏
テーマ「自ら運命を開拓せよ」
若いころ家出の経験を持つ塩屋氏の講話です。
実家は当時10人の社員を雇う印刷業を営んでいましたが、コピー機やパソコンの普及で手軽にカラー印刷ができるようになった頃から売り上げも落ちてきたそうです。
金銭面も余裕があるわけでもなく、高校は確実に公立に通るために希望を変え近くの中央高校へ。国立大学には落ち職業訓練短期大学へ進んだものの、自分には合わず中退。親の締め付けも厳しくなり、ついには家出と紆余曲折の思春期を過ごしてきました。
結婚後自営で英語教材の販売を始め、スタッフを雇い全国展開も試みたが失敗。また夫との金銭感覚の違いから離婚。子どもは夫が育てることに。住むところもないため教会職員をしていた友人宅へ3日でいいからとお願いしたが、そこを出るのに3年かかったと言います。
その間日本生命で勉強してみないかと誘われ、3カ月でやめるつもりが今年で16年になるそうです。
当初車もなかったので、知り合いに月々2千円の10回払いで原付バイクを譲り受け、雨の日もかっぱを着てバイクで営業したと言います。
高校の同窓会では食事もとらず各テーブルを回り、後日会う約束を交わし、また高校の友人が主催する異業種交流会にも参加させてもらい法人契約につなげていったそうです。
長男が高1の時元夫が亡くなり子ども達を引き取りましたが、皆素直な子どもに育ってくれていて、これも元夫の子育てのおかげだと感謝している。
子ども達と一緒に生活するようになった時、生活の為にとにかく働かなければならなかったが、その間も伯母が子供たちの食事の面倒をみてくれていて、本当に周りに支えられて生きてきたと思う。
「運命を開拓する」とは聞こえはいいが、みんなのおかげ、いろんな人の支えがあってできること。感謝しかありませんと話されました。
